【ニッパー】パーツの切り方基本編

2021年7月28日

この記事が役に立つのはプラモデル始めたばかりの人やこれから始める人向けになると思います。 

プラモ作りで欠かせないのはパーツをランナーから切り離すニッパーです。

最近はニッパーなくてもパーツが簡単に切り離せるプラモデルも多く出ていて、
プラモデル作りもお手軽に楽しめるようになってきました。
とはいえ、せっかく組み立てるならキレイに作りたいと思う人も多いはずです。

まずは切ってみよう

ニッパー使えばキレイに切れるんだろ?

と言うわけで早速切って行くぜ!

バチン!

バチン

切れた!

…なんか汚くありませんか?

そうなんです、ニッパー使えば手でちぎるよりはもちろんキレイに切れますが、
ただ切るだけだとまだゲートが残ってしまうのです。

そんなのやすりで削ればいいじゃん、適当に切ってパーツ組み立てちゃおうぜ!
と先を急ぎたくなってもここは我慢欲しいところ。

実はこの切り方、パーツをえぐってしまっているんです。

ニッパーの刃は結構厚みがあるので、そのまま切り進めていくと…

このようにパーツが引っ張られて伸びたのを引きちぎるのに近い状態なんです。

そのため、後でやすりをかけても凹んでしまっているところは傷として残ってしまいます。

ニッパーは二度切りが基本

ではどのように切るかというと、

千切れた箇所がゲートの上なら大丈夫なので、

2~3mmこの辺から切っちゃいます。
バンダイのプラモだと1mmくらいしか取れないこともありますが。

全部ゲートを長めに残した状態から、更にもう一回くらいゲートを短くしてあげると良いかもしれないですね。
最後に切る部分が薄いと、伸びて白くなる前に力が逃げて薄くスライスされてくれます。

ゲートの長い方に刃を当ててあげるとパーツが潰れて変形しにくいので、
可能な限り平行に切ってあげましょう。

たまにどうしても立てないと入らない事もあるのですが、刃に無理な力加えるとニッパー傷んじゃうので強引に平行に切ろうとしなくても大丈夫です。

出来た。

あとはデザインナイフでバリを取って、やすりをかけてーとやって行きたいところですが、
今回はニッパー辺ということもあり、それはまた今度。

高級ニッパーは切り口が違う!

ニッパー編ということもあり、これを紹介しましょう!

アルティメットニッパー!

高いことで有名なニッパーですね、性能も値段も。

このニッパーの最大の特徴は片刃なことでしょうか。
先程普通のニッパーで書いたように平行に当てながら切るので元々刃は片側で十分です。

刃が薄く、刃と刃がぶつかってしまうとお互いが欠けてしまうのと、うまくかみ合わないことがあるので、
片方は刃がついていないまな板刃になっています。
まな板に包丁を当てるように切るのでキレイに切れます。

なんだか変な持ち方に見えますが、人差し指と親指でまな板刃側を持ちます。

刃と持ち手が交差しているので、写真では下側がまな板刃ですね。

中指で薄刃の方を動かして切って行きます。

アルティメットニッパーでも基本は一緒です。ゲートを残しながら切ってあげましょう。

パーツに平行にまな板刃を当てて…

まずはゲートを短くするように切って行きます。

写真では2度目はゲート短くしていますが、
最初からゲート短めにして2度目で切り落としてしまっても大丈夫です。

切り口を見ていくと…

切り口がツルツルになりました。

余談ですが、端の方がちょっと白くなったくらいであれば
爪でちょっとこすってあげるだけで白いの目立たなくなることがあります。

注)アルティメットニッパー品薄状態が続いています。
amazonでプレミア価格で売っていることがありますが、
どうしてもすぐに欲しいわけでないなら、きちんと正規ルートで入手していただきたいと思います。

最後に:楽しくプラモデルを作るために

少し面倒に感じる方いらっしゃるかもしれませんが、
一度に切ってしまうよりパーツにもニッパーにも負担かかりにくいです。

しかも、ここを丁寧にやる方が後でやすりがけ沢山やるよりとても楽です。

パーツにもニッパーにも優しく、正しい使い方で工具を長持ちさせてあげて
かっこいいプラモ作りを楽しんでください。

高級ニッパーなことに変わりはありませんが、
ゴッドハンドさんのワンブレードニッパーも中堅ニッパーとしておススメです。